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撮影者:村角創一/村角創一事務所
築80年の母屋がある兼業農家敷地内に計画した若いご夫婦の住宅です。
敷地は南下がりの斜面中腹に位置し、視野が広い豊かな庭を持っています。
既存母屋の南西に配置し、外観デザイン・動線計画に母屋との関係性を持たせることが設計条件でしたが、庭を含めた敷地全体を見据え内外の繋がりに重点を置きながら計画を進めました。
内部は日中生活部分を1階、寝室部分を2階に振り分けて構成。
外形は母屋と西側境界線から決めた軸線方向が南端境界部で鈍角を成し、これを生かして建物を敷地形状に馴染ませています。
庭側に集めた平屋部分に軒の低い大屋根を掛けて圧迫感のない伸びやかなラインを形成し、その内部は勾配に沿って空間が広がっています。
この大屋根下の居住空間は3方の眺望を取り込む開口を掃き出し窓にすることで、全ての軒先が寄り付きになるようにしました。
他にも視線を気にせず眺望を楽しめる南西部分をこの建物専用の庭にしてプライベートな部分を大きな窓で繋ぎ、西のサービスヤードは家事動線を絡めワークスペースへの視線はカット、作業場としても使われる北側駐車スペースに隣接する玄関は大屋根の深い軒によって独立したハレの場を作り実用の 場と一線を引きました。
今回の計画で、おおらかで明るいこの土地とその生活がより良いものになる事を望んでいます。
準備中